日常においては、発音がきれいなほうがいいです。けれども、それは入り口問題です。二度と会わない人だってこの世にはたくさんいます。その人たちをターゲットにするよりは、発音よりは、コミュニケーション手法やスキルのほうに、もっと注力した方がいいと思うのです。

ただ、英語を学んでいただく立場として言及させていただければ、ヒトにはそれぞれの事情があり、時間がなかったり、感情が揺れていたり、距離感が遠かったり近かったり、目線がそこになかったり、などなど、初めて、あるいはあまり深く知っていない人が、不明瞭に話す場合には、「ゆとり」が必要になります。すべての人がこの「ゆとり」を以って暮らしていたらいいのですが、そうもいかないのが人生です。ですから、初対面・知り合う段階において、発音が不明瞭だと、やはり、互いに理解しあうまでの時間がかなり多く掛かってしまうのは、避けられない事実です。

発音がきれいになるかならないか?には、ある程度の天井があります。3-5歳くらいが臨界期 Critical Periodとされていますが、絶対的な証明ではありません。この個体差というのが少し離れすぎていることが、大きいですよね。第一言語との相関性をもう少し追究する必要がありそうです。言語4技能すべてにおいて、いくばくかの相関性が研究されています。おもしろい結果が得られている論文もいくつもあります。ですから、Precious One English Schoolでは、これまで日本人の母国語である「日本語習得度」にこだわってきました。それが絶対閾を決めるポイントになるはずだからです。

さて、戻って、3-5歳くらいまでに英語の発音を、ある一定量聴いていれば、発音はかなりの割合で、Natives並みにできるようになる、という仮説を支持する学者はとても多いです。言語については、総論がなかなか得られないのです。心理学よりももっと多いのではないでしょうか。言語の数そのものがとても多いことや、真空管状態(他のノイズが入らない実験状態)を作ることが困難だからです。脳神経学の未来に希望を持ちたいところです。

ですので、子どもたちにはListeningとなる基本的な音の聴き方を薦めていて、英会話や英語を学ぶことそのものは避けて、カウンセリングをさせていただいております。

大人では、発音をどの程度きれいにできるようになるか?は、Kick Me English:独学基礎英語大全で、

  1. Listeningの勉強法
  2. Listening Practice
  3. 発音矯正

の3つで解明しています。

その後も独学の個体差をカウンセリングにて、承っているのですが、日本語の音の捉え方に大きく左右されているということだけは、重要ポイントです。

私はとても幸運なことに、赤ちゃんの頃から5歳まで、近所にMikeとNaomiというモルモン教徒の神父さんを父に持つハーフの子がいて、お砂場でほぼ毎日のように遊んでいたためか、かなりたくさんの英語音が聴け、発音もほぼNativesです。在米3か月を過ぎた頃には、電話でNativeに間違えていただけるほどになりました。生きた証明として、Listeningの量や、日本語での耳の使い方をさまざま証明し、その後、実際にPracticeができるようになるのが、正しい順番ですが、むやみやたらにTOEICその他の音源を聴き続けたり、映画を見ながら聴くことは、ひょっとすると耳の開発を遅らせる結果になりかねませんし、発音矯正にはならないままです。

発音矯正では、顔の筋肉の表情筋のトレーニングのおススメもしています。

発音はきれいに越したことはないかもしれませんが、発音ができないがために、おもしろい、他者との交流の機会も増えるかもしれません。問題は、「さまざまな自分に出遭うこと」ではないか?と、私はPrecious One English Schoolの主宰として、考えて英語を教えています。