http://www.asahi.com/articles/ASJ804QN5J80UTIL02D.html

当面は、大学入試センターに代わる実施主体(新センター)が民間試験の成績を受け取り、新テストの結果に加算して大学に送るような仕組みが想定される。どの試験でどのくらいの点をとれば合格にするかなどの判定は各大学に委ねる。民間試験の結果を使うかも大学の自由だが、文科省は使用を促す。

民間試験の認定基準は、学習指導要領との整合性▽地方でも受けられる会場があるか▽受験料を低く抑えられているか、などの観点で今後議論する。

(上記URLからの抜粋)

アメリカでは、1990年つまり27年前からSAT:Scholastic Assessment testが実施されており、定着の方向にあります。50州もあるUSでは、公平性を保つことにたいへん苦労をしており、この方式が最もフィットしているのでは?と支持する人が多い方向ではあります。そして理系希望の受験生のためにACT:American College Testingがあるのですが、これもSATと同様に発展してきてはおらず、マイナーな位置づけです。が、現在は2択の傾向にあります。2011年にはACT受験者がSAT受験者を凌ぐというところまで発展してきました。それは、おそらく理系のテストを高校時からアピールしたい、という顕れなのだろうと思います。

エッセイつきとエッセイ無しの受験スタイルがありますが、受験校に直接センターから送ってもらう方式なのは、1990年代に定着しています。

時折改善のための改定がありますが、方向性としては:

  • 受験日一発ではなく、高校1年生から受験申請日の期日に間に合うようにいつも検定試験を受けられる
  • 査定のために必要な情報は、各校で定める自由が与えられている:実技・面接なども書類と同時期あるいは書類選考後に設定できる

ここからヒントを得て、AO入試https://ja.wikipedia.org/wiki/AO%E5%85%A5%E8%A9%A6が日本でも開始したのが、1990年慶応大学の藤沢キャンパスの学部で、以来27年AO入試では、この検定テストが評価される割合が高いため、私の生徒さんもこれで合格した人がかなりの数います。英語はここで発揮されていたわけです。

さて、このAO入試制度を拡張したもので、通常の受験にも加点し、実施側の公平性や簡略化などの狙いがあって、どうしたものか?どう評価するか?という難しい問題に直面していますが、私は英語スクールを運営しているので、既存のセンター試験の内容や、各大学の英語の入試問題よりは、「マシ」だと考えています。特にTOEFLはよくできた英語検定ですが、今の日本人にとっては難易度が高すぎて、テストを勘だけで受けざるを得ない人口のほうが多いはずなのです。

英検であっても、基礎の何が足りないのか?を煮詰める作業ができない「教える側」が多いことは、英語を教える人の英語力で触れました。

ただ、Globalな人間に育つことを目標と掲げることは、とてもいいことだと考えています。卵が先か鶏が先か?という命題になってしまうのですが(鶏が先ですけどね、コレ)、目標を設定しても、その後、教える側の強化をしなければ、今後も、この英語検定を商材にする一般企業が増えるだけのような気もするのです。もちろん、弊校Precious One English Schoolもその中のひとつです。大学に入ってしまえばあとはおしまい、ではなく、本当に英語を使えるようになることを目指しているのかどうか?が、とても気になってしまう主宰のワタクシです (・・;)

どうせならば、二度手間三度手間などすることなく、そもそも「使える英語」を教え、結果、TOEFLスコアが120点満点中、海外に住む経験なしでも、70点から100点を目指せるくらいの想定をしてもらえたら、と願わずにはいられないのです。

この英語検定だけをターゲットにした場合、まだまだ暗記が横行し、自分で考える底力を上げることなく、ということが加速することも可能性としては考えられてしまいます。

試しに「TOEFL Writing Speaking テンプレート」 と検索してみてください。話したり書いたりすることを、テンプレートに頼り、マニュアル化している勉強法も横行しています。今は、Writingが14000弱、Speakingが9000ほどですが、これが10倍になるだけではないかと、危惧する次第です。たとえ、テンプレート化ほどえげつない、明白なことをしなくても、「こういうものである」とした奥まらない表面的な「対策本」「対策教材」はますます増えていくのではないかと、戦慄にも近い気持ちになるのです。

ある生徒さんは、「稼げるじゃない!」と応援してくれていますが、私がしていることは、英語の基本を積み重ねた上に、スキルのレパートリーを増やし、汎用性をTPOP:Time, place, opportunity, personで加減していくことです。ですので、対策だけに走りたくもなく、自分が発する言葉や信念や考え方を練りに練っていただきたいため、心理レッスンを基礎コースでは15個も入れ込んでいるわけです。機会と効果を伝え、どのくらい人生や脳内が変化するか?を問い続けていきたいのでした。

大学に入ってからも、ずっと社会の中で競争をしていかねばならぬ、とは教えたくはないですね。ただ、確実に学びたい方がいらっしゃるので、信念を反映させたカリキュラムを組もうとは考えています。

みなさんは、今後の大学受験の制度、どうなったら人々は健やかに暮らしていけると思いますか?

FUKUOKA, JAPAN – FEBRUARY 25: (CHINA OUT, SOUTH KOREA OUT) University staffs distrubute the papers at Kyushu University on February 25, 2013 in Fukuoka, Japan. 260,000 applicants take the examination. (Photo by The Asahi Shimbun via Getty Images)