英語を仕事に使えるようになるのか?というのは、やはりそもそもの日本語でのパフォーマンスに左右されます。有能な方であれば、「一芸に秀でた経験」を英語にも活用しますし、言語の壁ではない、人間関係の構築・仕事の段取り・効率・メンバーの動かし方や適材適所・タイミングやスケジュール・さまざまなプロジェクトのカップリングなどの法則性は、どの文化でどの程度?ということをすぐに肌でわかるようになります。

多くの方々は、

日常会話 < 海外旅行会話 < 知らない方との会話 < 学校に通う会話 < ビジネス会話

と勘違いしているようです。日本語に置き換えてみてもわかると思うのですが、日常会話の多様性が高すぎるので、そっちのほうがずっと難しいです。もちろん、多くの人々との温かいコミュニケーションをしなくても、伝えたいことだけ伝わればいい、という態度であれば、もちろん「言ったもの勝ち」ですから、そういう解釈もなくはないのかもしれません。

むしろ、ビジネス英語のほうが、私が教えるには簡単です。なぜならば、業界や業種によって、出てくる語彙は絞りやすいですし、決まり文句となる定型文の選出も容易ですし、いざとなれば文書化する能力が高ければいくらでも対応できるからです。

日常的に、宗教・食べ物・暮らし向き・考え方・趣味・主義・主張が違う人々と会話するほうが、ずっと難しいのですが、ビジネスでの共通目的は、「互いの利益追求」ですから、かなりわかりやすいのです。しかも、理解してもらいたいこと・理解せねばならぬことは、この目的の下、推測もしやすく、複雑なことは、メールや図表・慣例・システムなどで充分補完できてしまうのです。ですから、ビジネス英語はさほど難易度が高いわけではありません。

問題は、英語の基礎力です。

電話会議・出張・各種ミーティングなどが増えてくると、基礎になる

Listening

Speaking

Reading

Writing

の4技能の他、語彙が日常にも及びますし、コミュニケーションスキルも加味されてきます。ここがハードルの高いところで、ビジネス関係の外国人と、どの程度の距離感で会話すればいいのか?と、とまどう人々が多いことにより、日常的なコミュニケーションのやり取り部分が、おそらくたいへんに難しいというのが、これまでの生徒さんのご意見です。

しかも!

仕事内容が細分類化されてきて、人間関係が深まってくる中では、ハードルが上がる要因が増えてきます。

文化や各業界や業種、社会、会社の歴史や背景により、含みとして理解せねばならぬことが多くなってくるわけで、それが自分が理解していることを超えたものである場合、英語力というよりは、日本語での人としての在り方や考え方に因るわけです。

これは英語力ではないのです。それをビジネス英語と総称するのは、誤解が多い理解の仕方なので、やめていただけたら、と強くお願いしたいのです。

英語のGrammarはどんなレベルであっても、文語 vs. 口語と分けるのが効率的です。口語は、もう少し考えたほうがいいのは、距離感による Formal vs. Casualの度合いです。2択ではなく、選択枠は数個設けたほうがいいのです。

それを、基礎を学ぶ中で、コミュニケーションスキルと併せ、文化背景なども含め、学んでしまえば、ビジネス英語を学びたい!とはならないと思うんですよ (・・;)

Listeningを学ぶ際に、あらゆる発音を網羅し、通信手段としての可能性を模索し、SkypeやZoomなどのPCやTVを介しての音に対しての鋭敏度を上げるとか、取引先の社員さんたち・業者さんたちの訛りの傾向を肌でわかっておくとか、資料のプレゼンの読み方や会議内容の肝になるところなど、Listening段階で、混ぜ込めば、わざわざビジネス英語と括られたものをやる必要などはありません。

キャンプ場に行っても、スキー場での会話でも、レストランで隣り合わせた場合でも、スーパーでも、自分が消費者になっている場合には、そこもビジネス英語かもしれないわけです。Formalityの差です。あるいは、自分が売る側になっている場合にだけ、ビジネス英語と捉えるのでしょうか?

このへんの分け方は、頭が固すぎて、自分を不自由にする考え方で、むしろ多様性に真剣に取り組むときに邪魔になるものですから、仕事で英語を使うことを想定して目標にしていたとしても、基礎のキに着目してください。

仕事で英語を使うことは、愛を語らったり、詩歌を創造したり、スピーチをしたり、人を笑わせたりするより、ずっと簡単だと、私個人は考えています。いざとなれば書けるのですもの。

基礎を網羅してください!