先生が1度聞いた事を忘れないのはなぜですか?

 

うーん、これがどうしてなのかというのは結果論でしかないんですが、その時々に本気で聞いているからだと思います。そこにエネルギーを使う必要がないどうでもいいことは聞いてないからですよね。だから着実に次回がある、また使うであろうことは残ります。

 

びっくりすることに、アルコールを飲んでる時には全く聞いたことは忘れている確率が高くなって、「なるほどいい加減な人」に成り下がってしまいます(笑)。飲んでいる時に、 素直に心情を吐露してくれたり、面白い話があったりもするのに、もったいないことに結構忘れちゃってますね(笑)。

 

私は小さい頃から記憶力が非常にいいんですが、それは心理学部に入って学んでからわかったことですが、感情を伴っていること、というのがキーワードみたいです。 もちろんポジティブな方がいいんですが、 ネガティブのことであっても心が揺さぶられたものというのは残りやすいみたいですよ。しかもこの感情を伴う記憶というのは女性の方が得意みたいです(笑)。

 

しかも皆さんが話してくれるお話というのは、英語に関するお話が多かったりするので、私にとっては繰り返しになることも多いんです。そうなると誰が言ったかということシチュエーションは違っても、本質的な悩みや発見は同じですよね?ですからそれほど難しいわけではないんです。

 

男女のことや普段の生活にしても、ものすごく特別が聞けたならばもちろん忘れませんし、よくあることを繰り返し聴いている場合には、もちろん記憶に残りやすいです。

 

手順があるものや音楽が付いているものは、特に記憶に残りやすく、私の場合、歌の歌詞は2回聞けばだいたい憶えてしまいます。 音に引っ張られてるからだと思いますよ。

 

ただ年がら年中ずっと記憶にとどめておくものに囲まれているわけではなく、 頭がリラックスできる時間というのもすごく大切だと思います。猫と一緒になってゴロゴロするとか、お風呂にゆっくり浸かるとか、好きなものを食べるとか。あまり考えないでいい時間というのもたくさん持てれば、集中した時に一気に考えておけばいいので、それに引っかかるか引っかからないかで記憶にとどまるのだろうと思います。

 

そうした意味では、私は物をたくさん持たないようにしていますし、複雑な人間関係をたくさん持たないのにしています。そのエネルギーは、執筆をしたり、こう説明すればもっとわかってもらえるのではないかという風にレッスンに使いたいわけです。そこで誰か特別な生徒さんに期待をかけ過ぎたり、 いつもと違う授業をやろうと思ったりすることはかなり負担になりますので、記憶に残らない確率も増えていきますよね。

 

あっさりと、削ぎ落とした、シンプルな暮らしをしていることによって、記憶は保たれているのかなと思います。Repetition:繰り返しが山ほどある中、それに飽き飽きしないという性質も、関連性があると思います。実験をしてみたんですが、私は カレーを休9食続けて食べたことがあります。さすがに最後は「あー」と思いましたが、8回ぐらいは普通ではなかったです(笑)。

 

(72)につづく