語彙についての考え方 2 | 必要な語彙を探る |
では、イッタイどのくらいの語彙が必要なのか?という語彙数に関してはわかりました。問題は、「自分にとって」ということで、本屋さんにずらーっと並んでいる単語帳や、オンラインにある「必須語彙」ではないということも、わかってきたかと思います。
では、どうやって自分に必要な語彙を探っていけばいいのか?
まずは自分の日本語の語彙数チェックをしてみましょう。

すでにご理解いただいたように、この日本語をたとえ身を粉にしてがんばったとしても、英語が超えることはありません。日本語を基準にしてみてください。
しかし、あまり心配することはないのです。なぜならば、日本語を生活に使用している日本人の日本語語彙数は、他の言語を母語としている人たちに比べて格段に多いのです。
テストを終えて、この解説を読み、「ええええ、そんなに勉強している自覚もないのに、けっこうあるんだなー」と思ったでしょうか?それとも、「自分はまだまだ少ないんだな」と反省したでしょうか?
生活圏の中に物や事、現象や行動などが増えると、それに伴い概念も増えてきます。そうなると、それをひとつの語として捉えたほうがラクになるのです。

Quoraというサイトでおもしろい質問がありました。
皆さんは「まだ名前がない(と思われる)現象」に名前をつけたいと考えたことはありませんか?私は「サンドイッチを食べる時に上の歯の内側に歯の形にパンがはまり込んでしまう現象」に名前をつけたいです。
確かに・・・、これには一般的な名前はないようです。説明するのに、こんなに長く語を連ねないといけません。そうした意味では、語彙は便利です。
英語の語彙についても、そう思っていただければ幸いです。
では、平均的な数字から:
これらをもとにして、自分が必要な語彙というのがどこにあり、英語では何になるのか?を探っていきましょう。
まずは語彙の定義について。
X 「語彙がなければ英語は話せるようにはならない」
<語彙の4段階>
- 自由自在に使えるもの アウトプット準備万端状態
- 読んだり聴いたりすれば理解でき使えるもの インプット刺激があればOK
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3.知っていると思い込んでいるもの、あやふやではあるが調べておらず積極 的には使わないとみなしているもの
4.見たり聴いたりしたことがないもの、あるいは遭遇していても知らないと思い込んでいるもの
あなたの中での1と2の割合はどのようなものでしょうか?個人差がとても大きいのです。1-2のすばらしい方もいれば、1-10くらいに離れてしまう方もいます。
が、ご安心ください。英語の場合は、至って「頻用される語彙」を回し使いし、6歳の子どもにでもわかるように説明・表現できたほうがいいわけです。その後、場面・相手・場所・タイミングなどにより、語彙もきっと自然に増えてきます。
ご自分が使っている日本語のどの程度くらいのものを英語では必要になるか?に着目すればよく、日本人は英語よりも日本語の語彙はしっかりあるので、その中のどれが?というものに対してビンカンになればいいだけの結論です。 実際に英語でも使う語彙は、生活の中に必ず存在しています。あとは意識するだけ。語彙について考えるときにも、「英語では何を話したいのか」があればよく、言い換えれば「日本語で何を話しているのか」を意識化すればよし、ということになります。自分の観察を開始してみてください!